海外修士号・MBA挑戦中に自己肯定感が揺らいだときのリセット術

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1. はじめに:なぜ挑戦の途中で自信を失いやすいのか

海外修士号やMBAの挑戦は、多くの人にとって大きな決断です。TOEFLやIELTSの勉強、エッセイの準備、仕事との両立など、日々の努力を重ねる中で「自分には向いていないのではないか」「もっと優秀な人が選ばれるのではないか」という不安が頭をよぎることはありませんか。

実は、このような気持ちは誰にでも訪れるものです。挑戦しているからこそ、まだ見ぬ未来への期待と不安が入り混じり、自己肯定感が揺らぎやすくなるのです。

この章では、そんな時に心を立て直し、「また前に進もう」と思えるリセットの方法について考えていきます。自己肯定感の揺れは、決してあなたの弱さではありません。それは「あなたが大きな変化の入り口に立っている証拠」なのです。


2. 自己肯定感が揺らぐ典型的なシーン

海外修士号やMBAを目指していると、順調に進んでいるように見えても、心が不意に大きく揺さぶられる瞬間があります。挑戦の過程でよく見られる「自己肯定感が揺らぐシーン」をいくつか見てみましょう。

✅ TOEFL・IELTSのスコアが伸び悩むとき

毎日勉強しているのに、思うようにスコアが上がらず、「自分は向いていないのではないか」と感じる瞬間があります。試験結果に一喜一憂しすぎると、努力の価値さえ見失いそうになります。

✅ 他人のSNS投稿や合格実績を見たとき

友人や同僚が「合格しました」「スコア達成しました」と報告しているのを目にすると、「自分はまだ何も達成できていない」と焦りや劣等感に襲われることがあります。

✅ 上司や家族から心配されるとき

「本当に大丈夫?」「会社を辞めてまで行く必要があるの?」と言われると、自分の決意がぐらつき、「もしかしたら間違っているのかもしれない」という不安が湧いてきます。

✅ 周囲が順調にキャリアを積んでいると感じたとき

留学準備中に職場の同期が昇進したり、結婚・出産などライフイベントを順調にこなしているのを見ると、「私は何をやっているんだろう」と孤独感が募ることもあります。

これらの場面で心が揺れるのは、あなたが弱いからではありません。挑戦しているからこそ、心が敏感になりやすいのです。


3. リセットのための3つの視点

自己肯定感が揺らいだときは、「私はダメだ」と結論づける前に、視点を変えてみることが大切です。ここでは、心を立て直すために役立つ3つの視点をご紹介します。

✅ ① 結果ではなくプロセスに目を向ける

私たちはつい、試験のスコアや合否といった「結果」で自分を評価してしまいます。しかし、挑戦の価値は結果だけではありません。どれだけ毎日積み重ねているか、そのプロセス自体があなたの強さです。

📖 ワーク

「今日できたこと」を3つ書き出してみましょう。

例:英単語を50個覚えた

例:出願エッセイの1段落を書き終えた

例:英語で面接練習をした

この積み重ねが、必ずあなたを前に進めます。

✅ ② 自分の過去の挑戦を棚卸しする

これまでの人生を振り返ると、「あの時は無理だと思ったけれど、乗り越えられた」という経験が必ずあるはずです。それは受験、部活動、仕事のプロジェクトかもしれません。

📖 ワーク

「過去に達成したことTOP3」を書き出してみましょう。挑戦を乗り越えた自分の姿を思い出すことで、「今回もきっと大丈夫」と思えるはずです。

✅ ③ 小さな成功体験を積む

自己肯定感は、いきなり大きな成果で回復するものではありません。小さな目標を立てて達成することで、少しずつ自信が戻ってきます。

例:今日はリスニング問題を5問解く

例:1ページだけ英語論文を読む

「できた!」という実感が、心のエネルギーを補充してくれます。

この3つの視点は、どんな大きな挑戦の中でも役立つ“メンタルの基礎体力”です。


4. 海外修士・MBA挑戦ならではの揺らぎとその対処法

海外修士号やMBAの挑戦には、特有のプレッシャーや不安があります。準備段階だけでなく、現地での生活でも心が揺れる場面は少なくありません。

✅ 英語漬けの日々で「自分が劣っている気がする」

現地に到着すると、授業やディスカッションは全て英語です。周囲の同級生が流暢に発言しているのを見て、「自分は思考力まで落ちたのではないか」と感じることがあります。

📝 対処法

「今は自分が変化の真っただ中にいる証拠だ」と受け止めましょう。

言語の壁を超えるには時間がかかります。それを理解して、焦らず少しずつ前進することが大切です。

✅ 多国籍の同級生と比較して劣等感を抱く

クラスメイトは多様なバックグラウンドを持ち、既に起業経験があったり、複数言語を操れたりする人もいます。そんな環境で「私は何者なのか」と自問自答する瞬間も訪れます。

📝 対処法

「比較」は成長の材料であり、あなたの価値を否定するものではありません。

自分が持っている強みを再確認する時間を取りましょう。

📖 ワーク:留学後の自分に手紙を書く

「あのとき不安だったけれど、挑戦してよかった」と未来の自分が笑顔で言っている姿をイメージして書きます。

この手紙は、心が折れそうになったときの支えになります。


5. 自己肯定感を育て直す一行メッセージ

自己肯定感が揺らいだときに、あなたを立ち直らせるのは「外からの評価」ではなく、自分自身の中から湧き上がる言葉です。そのために効果的なのが、一行のリセットメッセージを作ることです。

✅ 一行メッセージの意味

このメッセージは、迷いの中であなたの心を支える心の軸です。辛いときに声に出して読み上げると、不思議と気持ちが落ち着き、前を向く力が戻ってきます。

✅ フォーマット例

「私は〇〇を実現するために、海外修士号・MBAに挑戦している」

例1:「私は日本企業のグローバル化を加速させるために、MBAに挑戦している」

例2:「私は社会課題を解決するAI技術者になるために、海外修士号を目指している」

このように、あなたがなぜ挑戦しているのかをシンプルに表現します。

📖 ワーク:自分だけの一行を作ってみましょう

次の質問に答えて組み立てます。

あなたがこの挑戦で実現したいことは何ですか?

それを海外で学ぶ意味は何ですか?

挑戦の先に、どんな自分でありたいですか?

この一行は、**迷いや不安の中で立ち返る“心の羅針盤”**になります。


6. おわりに:挑戦の揺らぎは成長の証拠

海外修士号やMBAを目指す道のりは、決して平坦ではありません。英語の壁、膨大な課題、周囲との比較、将来への不安——こうした揺らぎに直面するたびに、「自分はこの挑戦に向いていないのでは」と思うこともあるでしょう。

しかし、その不安や迷いは、あなたが大きな変化の真っただ中にいる証拠です。挑戦するからこそ、心が敏感になり、これまで見えなかった弱さや怖さと向き合うことになります。そして、そのプロセスを乗り越えることで、これまでのあなたにはなかった強さが育まれていくのです。

迷ったときは、あなたが作った一行のメッセージを思い出してください。

「私は〇〇を実現するために、この挑戦を選んだ」

この言葉は、どんな困難な日々も支える羅針盤となります。あなたの挑戦は、必ずあなた自身の未来だけでなく、周りの人たちにも勇気を与えるものになるでしょう。

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