忙しい人こそ、海外大修士に合格している
RYUGAKU AGENTは海外大学院修士号を取得を目指すハイクラス社会人向けに出願対策やIELTS対策を行っています。
出版問題集:IELTSスピーキング演習100
出版問題集:IELTSライティングTask2演習100
1. はじめに:時間が足りないと感じるすべての人へ
「勉強したいけれど、時間がない」
これは、社会人で海外大学院を目指す多くの方が、最初にぶつかる壁です。
目の前の業務をこなしながら、IELTSや出願準備に取り組むのは、思っている以上に過酷で、思い通りにいかない日々が続くこともあるでしょう。
ですが、実は「忙しい中でも、やり続けた人」が合格を手にしています。
特別な時間があるわけでも、毎日4時間机に向かえたわけでもない。それでも、一歩ずつ前に進む工夫と覚悟が、未来を切り拓いてきました。
この章では、「忙しいからできない」を「忙しいけれどやる」に変えるための、心構えと具体的な思考の持ち方をご紹介します。
2. 「勉強できない日」があって当たり前という前提に立つ
忙しい毎日の中では、「今日は勉強できなかった…」という日が必ず出てきます。
そして、そんな自分に対して「意志が弱いのでは」「このままじゃ無理かも」と落ち込んでしまう人も少なくありません。
ですが、そもそも仕事と並行して進学準備をするというのは、非常に高いハードルです。
スケジュールどおりに進まないことがあって当たり前。むしろ、途中でつまずいたり、思うように進まない日々を前提に戦略を立てるほうが、現実的です。
大切なのは、「できなかった日をゼロにする」ことではなく、立ち止まっても戻ってこられる“土台”を持っておくことです。
数日空いてしまったとしても、再び取り組めれば、それは立派な継続です。
罪悪感を抱えすぎず、自分を否定しないこと。
勉強できなかった日も、「ここからまた始めればいい」と思える心の柔軟さこそ、長期戦を走りきる力になります。
3. 「完璧主義」より「積み上げ主義」を選ぶ
「1日2時間やらないと意味がない」「やるからには毎日続けたい」——。
このような“完璧主義”の姿勢は、一見、真面目で努力家の証のようにも見えます。
けれど、多忙な社会人にとっては、むしろ継続の妨げになることがあります。
現実には、まとまった時間を毎日確保するのは難しいものです。
だからこそ、「今日は10分だけ単語帳を開いた」「通勤中に英語の音声を聞いた」など、積み重ねる意識が大切です。
たとえ短時間でも、“毎日少しずつ積み上げること”が最大の武器になります。
5分でも、昨日より前に進めば、学習習慣は維持されますし、記憶の定着にもつながります。
実際に、1日30分未満の勉強でIELTSのスコアを上げた人も珍しくありません。
また、「今日は何もしなかった」という自己否定を避けるためにも、「やったことを記録する」のは有効です。
記録が積み重なっていくと、自信になりますし、「もっと続けよう」という前向きな気持ちにもなれます。
完璧を求めるよりも、「不完全でも積み上がっている」ことを喜べる人が、最終的に夢を叶えていくのです。
4. 忙しさに押しつぶされない「思考の切り替え術」
仕事が立て込んでいるときや疲れがたまっているとき、「今日はもう何もしたくない」と感じるのは当然です。
しかし、それが数日続くと、「自分にはやっぱり無理なのでは」と思考がネガティブな方向に傾いていきます。
そこで必要なのが、感情に飲まれそうになったときの“思考の切り替え術”です。
たとえば、「やる気が出たらやろう」ではなく、「とりあえず3分だけやってみよう」という声かけに変える。
人は「始めてしまえば続く」ことが多いため、最初の一歩を極限までハードルを下げることで、気持ちが前に向きます。
また、「疲れている=ゼロ」という極端な思考から抜け出すために、自分の“できるモード”を複数持っておくのも効果的です。
たとえば「Aモード(フル集中)」「Bモード(音声だけ聞く)」「Cモード(復習だけ)」といったように、
その日の体力や時間に応じて使い分けることで、柔軟に学習を継続できます。
さらに、学習モードに自然と切り替えられる“儀式”を用意するのもおすすめです。
特定の音楽をかける、お気に入りの場所で始める、スマホを別の部屋に置くなど、小さな習慣が気持ちのスイッチになります。
大切なのは、「忙しいからできない」ではなく、「忙しいなりにできる状態を整える」という視点です。
5. 時間ではなく「意志」を優先する
「今日は忙しかったから勉強できなかった」「また落ち着いたら始めよう」——。
こうした言葉は誰しも一度は口にしたことがあると思います。
ですが、残念ながら“落ち着く日”はなかなか訪れません。
仕事も生活も、常に新しい予定やタスクに追われ続けるのが、社会人の日常です。
だからこそ大切なのは、時間を待つのではなく、「やる」と先に決めることです。
「〇曜日の夜は1時間だけ勉強する」「通勤中は必ず英語の音声を聞く」など、
あらかじめ意志でルールを決めてしまうことで、時間は自然と確保されていきます。
人は、「やれるときにやろう」と思っているうちは、なかなか行動を始められません。
しかし、「やると決めたから時間をつくる」という姿勢に変えると、不思議と習慣が根づいてきます。
また、「誰にも見られていないからサボってもいい」という誘惑に負けそうになるときは、
未来の自分の姿を思い出してください。
努力を続けた人と、先延ばしを選んだ人では、1年後、見ている景色がまったく違っています。
勉強は時間の問題ではなく、意志の問題。
「私はやる」と心の中で決めた瞬間から、あなたの準備はもう始まっているのです。
6. おわりに:忙しいからこそ、挑戦する価値がある
仕事に追われながら、海外大学院を目指す――それは決して簡単な道ではありません。
ですが、忙しい今この瞬間にこそ、挑戦する意味があります。
限られた時間の中で努力を重ねることは、自分の価値を再定義する行為です。
たとえ1日5分でも続けてきたあなたには、誰にも奪えない「継続力」が身についています。
できる日は自信を、できなかった日は優しさを。
「やると決めた自分」を信じて、今日もまた一歩、前に進んでいきましょう。
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